元教諭5人の解雇無効確定 最高裁、上告を棄却 大阪
産経新聞 2012年3月28日(水)7時55分配信
平成20年3月、経営難を理由に私立飛翔館高校(岸和田市内畑町、現近畿大泉州高校)を整理解雇された教諭5人が同校を運営する学校法人「泉州学園」に地位確認などを求めた訴訟の上告審で、最高裁第2小法廷(古田佑紀裁判長)は同法人側の上告を棄却した。21日付。5人全員の解雇無効を認定した2審大阪高裁判決が確定した。
1審大阪地裁堺支部は「学校経営の破綻を招き、生徒の教育を受ける機会を奪うことになりかねない状態で、整理解雇に合理性はあった」として5人中4人の請求を棄却。2審大阪高裁は「ただちに経営が破綻する状況にあったとはいえない」として5人全員の解雇無効を認定していた。判決確定を受け、原告の一人、山本六彦さん(60)は27日記者会見し、「一日も早く学園に戻って頑張りたい」などと話した。一方、泉州学園は同日、「担当者が不在でコメントできない」とした。